【世界の通貨】パキスタンの通貨(ルピー)|硬貨・紙幣・最新デザイン

【世界の通貨】パキスタンの通貨(ルピー)|硬貨・紙幣・最新デザイン

この記事では、パキスタンの通貨(ルピー)のデザインや、パキスタンでの最低賃金など経済事情について調べています。パキスタンは、1947年にインドとともにイギリスの植民地から独立した連邦共和制国家。イスラム教徒が人口の約97%を占め、ウルドゥー語が話されています。所得格差や地域格差、ジェンダー格差が社会問題になっていますが、日本企業とは歴史的な関係が深い国の1つ。そんなパキスタンについてご紹介します。

目次

現在のパキスタンの主要通貨

パキスタンの主要通貨は「ルピー」です。ルピーはさまざまな国で主要通貨として使われていますが、パキスタン・ルピーはアフガニスタンの一部(パキスタンとの国境付近)で流通していることがあるそうです。補助通貨単位として「パイサ」がありますが、1994年以降パイサ硬貨は発行されておらず、100パイサ未満は四捨五入されるのが一般的だそうですよ。

パキスタン通貨の表記

パキスタンの国際通貨コードは「PKR」と表記されます。「Rs」と表記されることもあります。補助通貨パイサはルピーの100分の1ですが、現在ほとんど流通していません。そのため、実質の最小単位は1ルピーということになります。パキスタン経済は慢性的な赤字が続いており、政情や治安が不安定な面もありますが、キャッシュレス経済が急速に普及しているという一面もあります。

現在の為替レート

パキスタンで使われている通貨・ルピーのレートを見てみましょう。パキスタン・ルピーは2025年3月現在、1PKR=0.53JPYとなっています。アメリカドルにすると0.003USD、ユーロにすると0.003EURです。ウクライナ戦争後に相対価格が変化したことでインフレ率が上昇し、それに対応するための金融引き締めで経済に変動がありました。また、輸入物価上昇によって為替相場も下落しています。

パキスタンの紙幣とコインの最新デザインと種類

パキスタンで使われている通貨と紙幣のデザインをご紹介します。 

5,000ルピー紙幣

デザイン表(Front)裏(Back)
描かれているものムハンマド・アリ・ジンナーファイサル・モスク
デザイン詳細インド・ムスリム連盟の指導者パキスタンの首都イスラマバードにある国内最大のモスク
マスタード
透かしムハンマド・アリ・ジンナー
大きさ65×163(mm)

(画像の引用:https://www.sbp.org.pk/finance/Pak-5000Rupees.asp

1,000ルピー紙幣

デザイン表(Front)裏(Back)
描かれているものムハンマド・アリ・ジンナーイスラミア・カレッジ・ペシャーワル
デザイン詳細インド・ムスリム連盟の指導者パキスタンの歴史的な教育機関・名門大学
ダークブルー
透かしムハンマド・アリ・ジンナー
大きさ65×155(mm)

(画像の引用:https://www.sbp.org.pk/finance/Pak-1000Rupees.asp

500ルピー紙幣

デザイン表(Front)裏(Back)
描かれているものムハンマド・アリ・ジンナーバードシャーヒー・モスク
デザイン詳細インド・ムスリム連盟の指導者パキスタンのラホールにある世界最大級の歴史的モスク
透かしムハンマド・アリ・ジンナー
大きさ65×147(mm)

(画像の引用:https://www.sbp.org.pk/finance/Pak-500oviRupees.asp

100ルピー紙幣

デザイン表(Front)裏(Back)
描かれているものムハンマド・アリ・ジンナーカイデ・アザム・レジデンシー
デザイン詳細インド・ムスリム連盟の指導者ムハンマド・アリ・ジンナーが晩年を過ごした邸宅
透かしムハンマド・アリ・ジンナー
大きさ65×139(mm)

(画像の引用:https://www.sbp.org.pk/finance/Pak-100Rupees.asp

50ルピー紙幣

デザイン表(Front)裏(Back)
描かれているものムハンマド・アリ・ジンナーK2(ケーツー)
デザイン詳細インド・ムスリム連盟の指導者カラコルム山脈にある山。パキスタンと中華人民共和国の新疆ウイグル自治区との国境に位置する。
透かしムハンマド・アリ・ジンナー
大きさ65×131(mm)

(画像の引用:https://www.sbp.org.pk/finance/Pak-50Rupees.asp

20ルピー紙幣

デザイン表(Front)裏(Back)
描かれているものムハンマド・アリ・ジンナーモヘンジョダロ
デザイン詳細インド・ムスリム連盟の指導者インダス文明(紀元前2500年ごろ) の遺跡。世界最古級の都市の1つである。
橙・緑
透かしムハンマド・アリ・ジンナー
大きさ65×123(mm)

(画像の引用:https://www.sbp.org.pk/finance/Pak-20Rupees.asp

10ルピー紙幣

デザイン表(Front)裏(Back)
描かれているものムハンマド・アリ・ジンナーカイバー峠の門
デザイン詳細インド・ムスリム連盟の指導者パキスタンの歴史的ランドマークで、カイバー峠の入口にある壮大な門
透かしムハンマド・アリ・ジンナー
大きさ65×115(mm)

(画像の引用:https://www.sbp.org.pk/finance/Pak-10Rupees.asp

10ルピー硬貨

デザイン表(Front)裏(Back)
描かれているもの三日月と星ファイサル・モスク
デザイン詳細パキスタンの国章の一部で、国旗デザインパキスタンの首都イスラマバードにある国内最大のモスク
素材ニッケル黄銅
大きさ25.5mm
重さ5.5g

(画像の引用: https://www.sbp.org.pk/finance/coins-coin.asp

5ルピー硬貨

デザイン表(Front)裏(Back)
描かれているもの三日月と星額面の数字
デザイン詳細パキスタンの国章の一部で、国旗デザイン
素材ニッケル黄銅
大きさ18.5mm
重さ3g

(画像の引用:https://www.sbp.org.pk/finance/coins-coin.asp

2ルピー硬貨

デザイン表(Front)裏(Back)
描かれているもの三日月と星バードシャーヒー・モスク
デザイン詳細パキスタンの国章の一部で、国旗デザインパキスタン・ラホール にある歴史的なモスク
素材アルミニウム
大きさ22.5mm
重さ2.6g

(画像の引用:https://www.sbp.org.pk/finance/coins-coin.asp

1ルピー硬貨

デザイン表(Front)裏(Back)
描かれているものムハンマド・アリ・ジンナーハズラト・ラール・シャーバーズ・カランドゥル廟
デザイン詳細インド・ムスリム連盟の指導者ラール・シャーバーズ・カランドゥル(13世紀のイスラム神秘主義者)の霊廟(れいびょう)
素材アルミニウム
大きさ20mm
重さ1.75g

(画像の引用:https://www.sbp.org.pk/finance/coins-coin.asp

偽札を防ぐためにしていること

パキスタンの紙幣において偽札を防ぐために施されているのは、以下の通りです。

セキュリティスレッドが印字されている
シースルーウインドウがプリントされている
コピーやスキャンを防止する柄がプリントされている
紙幣を傾けると額面の数字が浮かび上がる
紙幣を傾けるとデザインの色が変わる部分がある
凹凸プリントが施されている
紙幣の両端に浮き彫りの線が複数プリントされている
マイクロ文字が印字されている
パキスタン国立銀行のサインがプリントされている

パキスタンの最低賃金と平均年収は?

パキスタンの最低賃金と平均年収を見てみましょう。パキスタンの最低賃金は、2022年6月1日からシンド州で月額25,000PKR(約13,324JPY)となっています。実情はこれよりも低い賃金で働いている人も多くいるようですが、この賃金は、パキスタン使用者連盟が中心となって裁判所に請願書を提出し、非熟練労働者の最低賃金引き上げに成功したものです。パキスタンの平均年収は112,574PKR(約60,000JPY)で、都市部のエリート層と中流階級の間でも2倍以上の差があるそうですよ。

まとめ

パキスタンの通貨・ルピーについて、またパキスタンの賃金や年収について調査しました。アフガニスタンと隣接しているパキスタンでは、政情や治安が不安定で、貧困率も高い国として知られています。治安や衛生面などで心配な部分がありますので、旅行で訪れる際には在パキスタン日本大使館の最新情報を確認しましょう。クレジット利用には制限がありますので、現金を用意しておくと安心ですよ。

参考文献

  1. https://www.murc.jp/library/economyresearch/analysis/research/report_240930/
  2. https://diamond.jp/articles/-/304322
  3. https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/pakistan/data.html
  4. https://en.wikipedia.org/wiki/Pakistani_rupee#
  5. http://www.industriall.jp/news/industriall/1296/
  6. https://www.jetro.go.jp/world/asia/pk/invest_05.html

この記事を書いた人

今まで勉強してこなかった歴史と経済にハマり、仕事を辞めて世界を放浪中。旅行をしながらその土地の文化と歴史に触れています。キャッシュレスが進む昨今ですが、意外と貨幣にはその国の歴史が詰まっていました。いつ現金がなくなるか分かりませんが、今だからこそ世界のお金のトレビアを紹介します。

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