この記事では、フィジーの通貨(ドル)のデザインや、フィジーでの最低賃金など経済事情について調べています。フィジーは南太平洋に位置する島国で、約330の島々から成り立っています。そのうち居住島は約110に上るとされ、最大の島はビティレブ島。英語・フィジー語・ヒンディー語の3言語が使われており、世界的な観光地として知られていますね。1970年にイギリスから独立し、温暖な気候と人々の温かいホスピタリティでも人気の国です。そんなフィジーの通貨情報を見てみましょう。
目次
現在のフィジーの主要通貨
フィジーの主要通貨は「ドル」です。紙幣にはフィジーの自然景観、伝統文化、野生動物などが描かれており、デザインの美しさでも知られています。フィジーがイギリスの植民地だった時代は、フィジー・ポンドが使われており、イギリス本国のポンド・スターリングと連動していました。1969年にフィジー・ドルを導入し、イギリスから独立したあとも通貨は維持されました。フィジーの自然・文化・歴史が丁寧に反映された紙幣が美しい通貨なんです。
フィジー通貨の表記
フィジーの国際通貨コードは「FJD」と表記されます。値段を表示する際は、単に $ マークで表記されることもありますが、ドルという単位は他国でも多く用いられていますので、FJ$と表記することもあるようです。補助単位も、他のドル国と同じく「セント」で、1ドル=100セントとなります。現地では米ドルや豪ドルからの両替が最もスムーズ。フィジー・ドルは国外ではほぼ流通しません。
現在の為替レート
フィジーで使われている通貨・ドルのレートを見てみましょう。2026年3月現在、1FJD=72JPYです。アメリカドルでは1FJD=0.45USD、ユーロでは0.38EURとなっています。フィジー・ドルは、米ドル・豪ドル・ユーロ・円などの主要通貨のバスケットに連動した管理変動相場制を採用しており、急激な為替変動が起きにくい安定した通貨です。日本円との交換レートはおよそ 1 FJD ≒ 65〜70円前後となっています。
フィジーの紙幣とコインの最新デザインと種類
フィジーで使われている通貨と紙幣のデザインをご紹介します。
100ドル紙幣
| デザイン | 表(Front) | 裏(Back) |
|---|
| | |
| 描かれているもの | ブリ・クラ ナナイ(セミ) フィジーの国章 | フィジーの地図 観光のイメージ |
| 色 | 黄色 | |
| 透かし | フィジー人の横顔 | |
| 大きさ | 156 × 67(mm) | |
(画像の引用:https://www.rbf.gov.fj/core-functions/currency-management/features-of-fijis-flora-and-fauna-currency/)
50ドル紙幣
| デザイン | 表(Front) | 裏(Back) |
|---|
| | |
| 描かれているもの | ワセカセカ(クジラの歯のネックレス) タギモウチア フィジーの国章 | タブアとヤコナの儀式的な贈呈(首長の集会) |
| デザイン詳細 | タギモウチア:タベウニ島の標高600m以上の高地にのみ自生するフィジーの国花 | タブア:クジラの歯 ヤコナ:コショウ科の植物 |
| 色 | 赤 | |
| 透かし | フィジー人の横顔 | |
| 大きさ | 151 × 67 mm | |
(画像の引用:https://www.rbf.gov.fj/core-functions/currency-management/features-of-fijis-flora-and-fauna-currency/)
20ドル紙幣
| デザイン | 表(Front) | 裏(Back) |
|---|
| | |
| 描かれているもの | フォア カカウ・ニ・ガウ(フィジーミズナギドリ) フィジーの国章 | 魚の加工、木材の切断、鉱業、鉄道、ウルイナブケレブ山 |
| デザイン詳細 | カカウ・ニ・ガウ:世界的にも希少な海鳥 | |
| 色 | 青 | |
| 透かし | フィジー人の横顔 | |
| 大きさ | 146 × 67 mm | |
(画像の引用:https://www.rbf.gov.fj/core-functions/currency-management/features-of-fijis-flora-and-fauna-currency/)
10ドル紙幣
| デザイン | 表(Front) | 裏(Back) |
|---|
| | |
| 描かれているもの | ベリ(レバーズゴビー)という淡水魚 フィジーの国章 | ジョスケズ・サム(火山岩柱)、グランド・パシフィック・ホテル |
| デザイン詳細 | 高地の清流に生息するフィジー固有の真の淡水魚 | |
| 色 | 紫 | |
| 透かし | フィジー人の横顔 | |
| 大きさ | 141 × 67 mm | |
(画像の引用:https://www.rbf.gov.fj/core-functions/currency-management/features-of-fijis-flora-and-fauna-currency/)
5ドル紙幣
| デザイン | 表(Front) | 裏(Back) |
|---|
| | |
| 描かれているもの | クラワイ(アカノドミドリインコ) カトニ・マシマ(ソルトバスケット) フィジーの国章 | バリリ山、クレステッドイグアナ(エリマキトカゲ)、バラカヤシ、マシラトゥの花 |
| 色 | 緑 | |
| 透かし | フィジー人の横顔 | |
| 大きさ | 136 × 67 mm | |
(画像の引用:https://www.rbf.gov.fj/core-functions/currency-management/features-of-fijis-flora-and-fauna-currency/)
2ドル硬貨
| デザイン | 表(Front) | 裏(Back) |
|---|
|  |  |
| 描かれているもの | ハヤブサ | タノア(カヴァの器) |
| デザイン詳細 | フィジーの人々にとって、ハヤブサは強い神秘性を持つ | 1700年代に導入され、19世紀半ばに広く普及した器。 |
| 素材 | 真鍮メッキ鋼 | |
| 大きさ | 26mm | |
| 重さ | 7.85g | |
(画像の引用:https://www.rbf.gov.fj/core-functions/currency-management/features-of-fijis-flora-and-fauna-currency/)
1ドル硬貨
| デザイン | 表(Front) | 裏(Back) |
|---|
|  |  |
| 描かれているもの | ボカイ(イグアナ) | 酒器 |
| デザイン詳細 | ネズミや野良猫による捕食の危険にさらされ、絶滅の危機にある | |
| 素材 | 真鍮メッキ鋼 | |
| 大きさ | 23mm | |
| 重さ | 5.05g | |
(画像の引用:https://www.rbf.gov.fj/core-functions/currency-management/features-of-fijis-flora-and-fauna-currency/)
50セント硬貨
| デザイン | 表(Front) | 裏(Back) |
|---|
|  |  |
| 描かれているもの | バリヴォーセ(コブダイ) | カマカウ(伝統的なカヌー) |
| デザイン詳細 | 長寿で、少なくとも30年以上生きる | |
| 素材 | ニッケルメッキ鋼 | |
| 大きさ | 26.5mm | |
| 重さ | 6.5g | |
(画像の引用:https://www.rbf.gov.fj/core-functions/currency-management/features-of-fijis-flora-and-fauna-currency/)
20セント硬貨
| デザイン | 表(Front) | 裏(Back) |
|---|
| | |
| 描かれているもの | カカ(カダブ島産のシャイニングオウム) | カマカウ(伝統的なカヌー) |
| デザイン詳細 | フィジーのオウムの赤い羽は、太平洋全域にわたる交易の中心だった | |
| 素材 | ニッケルメッキ鋼 | |
| 大きさ | 24mm | |
| 重さ | 4.68g | |
(画像の引用:https://www.rbf.gov.fj/core-functions/currency-management/features-of-fijis-flora-and-fauna-currency/)
10セント硬貨
| デザイン | 表(Front) | 裏(Back) |
|---|
| |  |
| 描かれているもの | ベカ・ミリミリ(フィジーオオコウモリ) | イ・ウラ・タヴァタヴァ |
| デザイン詳細 | 近縁種が存在しない非常に特徴的な種 | 伝統武器 |
| 素材 | ニッケルメッキ鋼 | |
| 大きさ | 24mm | |
| 重さ | 4.68g | |
(画像の引用:https://www.rbf.gov.fj/core-functions/currency-management/features-of-fijis-flora-and-fauna-currency/)
5セント硬貨
| デザイン | 表(Front) | 裏(Back) |
|---|
|  |  |
| 描かれているもの | ヌカ・ロロ(魚) | ラリ(太鼓) |
| デザイン詳細 | トンガからニューカレドニアまで広く分布しているが、藻類を食べる珍しい魚 | |
| 素材 | ニッケルメッキ鋼 | |
| 大きさ | 19.5mm | |
| 重さ | 2.34g | |
(画像の引用:https://www.rbf.gov.fj/core-functions/currency-management/features-of-fijis-flora-and-fauna-currency/)
偽札を防ぐためにしていること
フィジーの紙幣において偽札を防ぐために施されているのは、以下の通りです。
| ポリマー製透明窓が施されている |
|---|
| 紙幣を光にかざすと、紙幣の表面にあるロゴが浮かび上がる |
| セキュリティスレッドが埋め込まれている |
| 紙幣を斜めに傾けると、紙幣に「FIJI」という文字が見える。 |
| 星の模様がプリントされた箔押し紙が使われている |
| 紙幣を様々な角度に傾けると、ホログラムが見える |
| 紙幣を様々な角度に傾けると、フィジーの国章が浮かび上がる |
| 紙幣の表面を指でなぞると、表面に浮き上がった印刷が施されている |
フィジーの最低賃金と平均年収は?
フィジーの最低賃金と平均年収を見てみましょう。フィジーの最低賃金は、2025年4月1日より時給 FJ$5.00(約350円) に引き上げられました。2段階の賃上げ計画の第2弾で、第1弾は2024年8月1日に実施済み。この賃金から年収を算出してみると、約FJ$10,400(約73万円)となります。業種ごとの賃金についても同様に2段階で引き上げられており、例えばレジ係は時給FJ$5.44、建設現場の職長は時給FJ$7.54まで上昇しているようです。
まとめ
フィジーの通貨・ドルについて、またフィジーの賃金や年収について調査しました。フィジーの紙幣には、熱帯の鳥・植物・伝統的なデザインが施されており、コレクターの間でも美しい紙幣として評価されています。歴史的人物ではなく、美しい自然が描かれているのが印象的で、またフィジーらしさが出ていましたよね。政治的安定が通貨価値に直結している好例であるフィジー・ドル。デザインの美しさも含め、ぜひ手に入れてみてくださいね。
参考文献
- https://www.globocambio.co/en/currencies-of-the-world/fiji-islands-dollar
- https://www.xe.com/
- https://en.wikipedia.org/wiki/Fijian_dollar#
- https://www.rbf.gov.fj/core-functions/currency-management/features-of-fijis-flora-and-fauna-currency/
- https://www.polymernotes.com/en/news/fiji-changes-all-denominations-to-polymer.html
- https://x.com/FijiGovernment/status/1906592324467233014?s=20
- https://fijionenews.com.fj/minimum-wage-to-increase-to-5-00-per-hour-from-this-month/