2024年7月3日に新しい一万円札、五千円札、千円札が発行され、大きな話題となりました。20年ぶりに新しくなったお札は偽造防止機能が強化されたり、識別がしやすくなる工夫などが施されていますが、新紙幣と旧紙幣ではどのような違いがあるのでしょうか。また、旧紙幣はいつまで使えるのか不安な人も多いと思います。そこで今回は、新紙幣と旧紙幣の違いや旧札などの古いお金の期限などを詳しく確認していきましょう。
新紙幣と旧紙幣の違いは?
20年ぶりに紙幣が新しくなりましたが、どのような点が違うのでしょうか。新紙幣と旧紙幣の主な違いは、デザイン、セキュリティ機能、紙質、サイズ、印刷技術などにあります。それぞれの違いを詳しく見ていきましょう。
デザイン
旧紙幣の場合。
- 千円札: 伊藤博文の肖像
- 五千円札: 樋口一葉の肖像
- 一万円札: 福沢諭吉の肖像
新紙幣の場合。
- 千円札: 夏目漱石の肖像が描かれ、周囲には日本の風景や文学に関連するモチーフが追加されています。
- 五千円札: 津田梅子の肖像が描かれ、教育に関連するシンボルが含まれています。
- 一万円札: 渋沢栄一の肖像が描かれ、彼の業績を象徴するデザインが追加されています。
セキュリティ機能
旧紙幣は現行のセキュリティ機能は比較的シンプルで、基本的な透かしや色変化インクなどが使用されていました。一方で、新紙幣はホログラムや色変化インク、透かしなど、より高度なセキュリティ機能が搭載されており、偽造防止のための技術が強化され、微細な文字や浮き上がる印刷技術なども導入されています。
紙質
旧紙幣は 一般的な紙質であり、比較的早く擦り切れることがありました。しかし、新紙幣は 耐久性が向上しており、摩耗や劣化に強い紙質が採用されています。
サイズ
旧紙幣は比較的統一されたサイズですが、各額面ごとにサイズが異なりました。新紙幣は 各額面ごとにサイズがわずかに小さくなり、携帯性が向上しています。
印刷技術
旧紙幣の場合、 印刷技術は以前のもので、主にオフセット印刷などが使用されていました。新紙幣は 最新の印刷技術が導入され、色の鮮明さや細かいディテールが強化されています。
旧札はいつまで使える?
2024年7月3日から一万円札、五千円札、千円札が新しくなりましたが、これまで使っていた旧紙幣はどうなのでしょうか。新紙幣が発行されても、旧紙幣は使うことができ、1〜2年間ほどはこれまで通り、流通するといわれています。そのため、新紙幣が発行されたからといって、旧紙幣が使えなくなるということもありませんし、汚れてしまったり、敗れていて使うことが難しい場合は日本銀行の本支店で新しいものと交換することができるようです。また、旧紙幣が使えなくなるから回収するという詐欺も過去にあったため注意しましょう。
古いお金に期限はある?
新紙幣発行のタイミングで多くの人が気になるのは、旧紙幣などの古いお金に期限があるかどうかではないでしょうか。古いお金の期限に関しては、日本銀行で旧紙幣は無制限で通用可能と定められているようです。そのため、昔のお金であっても使うことができますし、各銀行の支店などでも入金、両替をすることもできます。しかし、多くの銀行や信用金庫では、大量の入金や両替の場合には、手数料を取る所がほとんどなので、お買い物などで使える古いお金はなるべく使うようにしましょう。また、期限はなさそうですが、新紙幣 タンス預金 あぶり出し??という噂もあるので政府としては古いお金をなるべく使うように促しているのかもしれません。
まとめ
今回は新紙幣と旧紙幣の違いや旧札はいつまで使えるのかなどについて紹介してきました。新紙幣と旧紙幣の違いは、描かれているデザインやセキュリティ機能、紙質、サイズ、印刷技術などが異なります。新紙幣は文字などが浮き上がるようになっていることからセキュリティ機能が大幅に強化されたと、大きな話題となりました。旧札や古いお金は新紙幣が発行されても使うことができ、日本銀行や他の銀行、信用金庫などで入金、両替などもすることができるので、使えなくなるという心配はありません。