10円札の価値はどれくらい?10円札の発行停止と時期も解説

10円札の価値はどれくらい?10円札の発行停止と時期も解説

現代はキャッシュレス化が進み、10円玉を持ち歩くことも少なくなってきましたが、旧紙幣である10円札の価値はどのくらいなのでしょうか。また、10円札などの紙幣 いつまで使えるのかも気になりますよね。

そこで今回は、10円札の価値はどのくらいなのかや発行停止と時期について解説していきたいと思います。

目次

10円札の価値はどのくらい?

ほとんどの人が10円札という紙幣を見たことがないと思います。そのため、希少性が高く、現代では使用されていないことなどからマニアなどの間では高値がつくことも少なくありません。

それでは、10円札の価値がどのくらいなのか詳しくみていきましょう。

2,000万円/旧国立銀行券10円札

これまで10円札は12種類発行されてきましたが、その中で最も価値が高いといわれているのが旧国立銀行券10円札です。旧国立銀行券10円札は明治通宝10円札の次に発行されたもので2番目ですが、買取価格の相場は2,000万円とも言われています。また、旧国立銀行券10円札はアメリカ風なデザインとなっており、偽造防止をするための技術が高いことも特徴です。

さらに、旧国立銀行券10円札は10円札の中でも希少性がかなり高いので、高値になると言われています。

300万円/大黒10円札

大黒10円札は金運や商売繁盛などの運気が上がる大黒天が描かれていて、現代の紙幣の倍ほどのサイズがあるというのが特徴です。また、まだ偽造防止技術が今ほど高くありませんでしたが、当時の写真には写りづらい青いインクが使われていました。

大黒10円札は4番目に古い10円札で、素材に蒟蒻が使われていたこともあってか、ネズミや虫に食べられることが多く、枚数が少なくなってしまったようです。そのため、保存状態などが良ければ300万円で取引されることもあるとされています。

130万円/神功皇后10円札

改造紙幣とも呼ばれる神功皇后10円札は1882年~1884年までに製造された10円札で1899年12月31日に廃止となりました。神功皇后10円札は損傷や偽造がされやすかった明治通宝紙幣と交換するために作られたもので、かなり細かい図柄が描かれていたり、すかし文字が入っており、保存状態が良いものであれば、130万円という高値で取引されたこともあったそうです。

90万円/明治通宝10円札

10円札の中で最も古い明治通宝10円札は90万円という値がつくことがあると言われています。また、明治通宝10円札は明治時代の初期に発行された紙幣で、初めて西洋技術が使用されたことでも有名です。

さらに、現代の紙幣はデザインが横向きになっていますが、明治通宝10円札は縦向きになっており、鳳凰と龍が描かれています。

500円/日本銀行券A号10円

日本銀行券A号10円は10円札の中では最も新しい紙幣で、国会議事堂が描かれているのが特徴です。日本銀行券A号10円は既に流通していませんが、現在でも使用することができ、金融機関に持ち込むことで両替などをすることができます。

また、数ある10円札の中では最も価値が低い日本銀行券A号10円ですが、500円という額面の50倍の値段がつくこともあるそうです。さらに、保存状態などが良ければ、より高い値段で買い取りされることもあると言われています。

10円札の発行停止と時期を解説

最初の日本銀行券と呼ばれる日本銀行券旧10円券が発行されたのは1885年ですが、最も古い明治通宝10円札は1872年に製造されています。長きに渡り使われていた10円札ですが、1955年4月1日に支払停止となり、1953年1月5日からは10円硬貨が発行されるようになりました。

まとめ

今回は、10円札の価値はどのくらいなのかや発行停止と時期について解説してきました。

10円札の価値は最も希少性がある旧国立銀行券10円札で2,000万円の値がつくと言われており、価値がないものでも額面以上の価格で取引されます。

10円札は1955年に発行停止となっており、希少性が高いので見つけた際には保管をしておくようにしましょう。

この記事を書いた人

今まで勉強してこなかった歴史と経済にハマり、仕事を辞めて世界を放浪中。旅行をしながらその土地の文化と歴史に触れています。キャッシュレスが進む昨今ですが、意外と貨幣にはその国の歴史が詰まっていました。いつ現金がなくなるか分かりませんが、今だからこそ世界のお金のトレビアを紹介します。

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