ペイフォワード(Pay it Forward)の意味とは?恩送りは上手くいくのか?

ペイフォワード(Pay it Forward)の意味とは?恩送りは上手くいくのか?

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この記事では、ペイフォワード(Pay it Forward)の意味について解説します。ペイフォワードという言葉を聞いたことがありますか?ペイフォワードとは、英語で「Pay it Forward」と表記します。実はこのペイフォワード、日本語に訳すと特別な意味を持つのです。ペイフォワードの意味や、実際に行われてきたペイフォワードの行動についてもご紹介します。

目次

ペイフォワード(Pay it Forward)の意味とは?

ペイフォワードの意味は「恩送り」です。恩送りとは、誰かから受けた親切や恩を、その相手に直接返すのではなく、別の第三者へと渡していく行為を指す言葉。英語の「Pay it Forward」の概念に相当する日本語表現として広く使われています。恩を受けた人が次の人へ、その人がまた次の人へと恩をつないでいくことで、社会全体に善意の連鎖を広げていく考え方です。近年は日本でもボランティア活動やビジネスの文脈で用いられる機会が増えているんです。

参考:日本経済新聞

ペイフォワードの起源

「Pay it Forward」を直訳すると「先に払う」「前へ払う」という意味になります。これは借りたものを貸主に返済する「Pay it Back」と対比される表現で、恩を受けた相手に返すのではなく、別の誰かに先渡しするというニュアンスを持ちます。日本語の「恩送り」は江戸時代から存在する古い言葉とされ、奉公人が受けた恩を主人に返すのではなく、後輩や次の世代へ送るという慣習に由来すると言われているんですよ。英語を和訳した言葉のように見えますが、実は古くから存在している日本語だったんですね。

似た表現はある?

「恩送り」といっても、その概念や意味にピンとこない人もいるかもしれません。似た表現があるとすれば「情けは人の為ならず」でしょう。このことわざは、人に親切にすればめぐりめぐって自分にも良い報いが来るという考え方に通じます。英語圏では「Pay it Forward」のほか「Random Acts of Kindness(無作為の親切)」という表現も近い概念として使われます。また経営や心理学の分野では「互恵性の連鎖」「ポジティブ・スパイラル」といった呼び方で、恩送りと似た善意循環の仕組みが説明されることもありますよ。

映画の影響も

ペイフォワードという言葉は、2000年に公開されたアメリカ映画『ペイ・フォワード 可能の王国』によって広く知られるようになりました。物語は、社会科の課題として「世界を変える方法を考えて実行する」という宿題を出された少年が、一人が三人に親切をし、その三人がさらに別の三人に親切を送るという仕組みを考案する内容です。この映画のヒットにより「Pay it Forward」という言葉とその実践が欧米で広く知られるようになり、日本語の「恩送り」という古い言葉も改めて注目を集める契機となりました。

恩送りと恩返しの違い

恩送りというと、真っ先に思い浮かぶ類似表現が「恩返し」ではないでしょうか。恩返しは、受けた恩や親切を、その相手本人に対して直接返す行為ですね。一方、恩送りは恩を受けた相手にではなく、別の第三者へと渡す点が根本的に異なります。恩返しは一対一の関係で完結するのに対し、恩送りは受け手が次の送り手となることで、恩が連鎖的に広がっていく性質を持ちます。恩返しが「個人間の清算」であるのに対し、恩送りは「社会全体への還元」という側面が強いといえるでしょう。

恩送りの効果とは?

恩送りには、善意が連鎖することで社会全体に温かい関係性が広がるという効果があります。恩返しのように返済先が固定されていないため、恩を受けた人が経済的・立場的に返礼できない場合でも、別の形で恩を次につなぐことができ、心理的な負担が軽減されるという利点もあります。また、親切を行った人自身も幸福感や自己肯定感を得やすいことが心理学研究でも示されており、送り手・受け手双方にポジティブな影響をもたらす仕組みとして評価されています。

恩送りはうまくいく?

恩送りと恩返しの違いがわかったところで、こんな疑問を抱きませんか?「恩返しは個人間で精算できるけど、恩送りってうまくいくの?」確かに恩送りは、恩返しに比べて「うまくいきにくい」側面があるのは事実です。ではなぜうまくいかない可能性があるのか、そして恩送りとは本当に続いていくものなのか、続けられるものなのか、見てみましょう。

強制力がない

まず、恩送りは恩返しのように「特定の相手への負い目」という強制力が働きにくい点があります。恩返しの場合は「あの人に借りがある」という意識が明確で、返さなければ気まずいという社会的プレッシャーを感じることもありますよね。しかし恩送りは相手を自由に選べるため、送らなくても直接的な人間関係の摩耶や気まずさが生じにくいのです。このため、途中で連鎖が途切れやすいかもしれません。

相手も続けるかわからない

自分が恩送りをしたところで、恩を送った相手がさらに次へ送ってくれるかどうかを確認する手段がありません。せっかく自分が恩送りをしたなら、相手も誰かに恩送りをしてもらい、巡り巡って自分に還元されるのが理想ですが、恩送りは自分が起点となった善意がその後どう広がったか分からないまま終わることも多いでしょう。達成感や見返りを感じにくいという側面があります。

海外で実際に行われている「恩送り」

日本ではあまりみられませんが、海外ではより身近なところで恩送りが行われていることがあります。よく、海外のカフェでコーヒーを飲んだ客が、自分の分に加えてもう一杯分の代金を先払いして帰るという場面を見たことがありませんか?この行動も恩送りの一種で、先に支払われた分は経済的に余裕のない誰かが無料で受け取れるようになっています。この習慣が近年、欧米やオーストラリアなどのカフェで「Pay it Forward Coffee」として根付いているんですよ。

まとめ

ペイフォワードの意味について解説しました。ペイフォワードは「恩送り」という意味を持ち、古くから存在している日本語であることがわかりました。しかし、恩返しと違って恩送りはうまくいくか、続けられるか懐疑的な側面も持っており、日本ではあまり浸透していないかもしれませんね。海外では、カフェで後から来る客のぶんを支払うという形で恩送りが行われることがあり、人々の温かさを感じることができますね。あなたは今後、どんな形で恩送りをしたいと思いますか?

この記事を書いた人

今まで勉強してこなかった歴史と経済にハマり、仕事を辞めて世界を放浪中。旅行をしながらその土地の文化と歴史に触れています。キャッシュレスが進む昨今ですが、意外と貨幣にはその国の歴史が詰まっていました。いつ現金がなくなるか分かりませんが、今だからこそ世界のお金のトレビアを紹介します。

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