「億り人」という言葉を聞いたことがありますか?この記事では、億り人の末路についてまとめてみました。億り人とは、株式投資やFX、暗号資産(仮想通貨)などの投資・投機によって、資産を1億円以上にまで増やした人を指す言葉です。そんな億り人は、生きていれば誰しも一度はそうなってみたいと思うのではないでしょうか。宝くじに当選するよりも、投資などはより現実的で、頭を使えば成功するという印象もあることから、億り人を目指す人もいるでしょう。それでは、そんな億り人の末路について見てみましょう。
億り人という呼び名について
億り人とは、もともとネット掲示板発祥のスラングでした。2017年の暗号資産バブルのころぐらいから、広く知られるようになったそうです。給与所得や事業所得ではなく、あくまで投資によって短期間に資産を築いた人を指すのが特徴で、経営者や資産家といった従来の富裕層とはやや異なるニュアンスで使われます。会社員や学生など、一般的な立場の人が投資の成功によって一気に資産を増やしたケースが話題になりやすく、メディアでも度々取り上げられてきました。
由来は?
億り人の由来は、2008年に公開された本木雅弘主演の日本映画『おくりびと』のタイトルをもじった造語です。第81回アカデミー賞外国語映画賞を受賞するなど社会現象になった映画『おくりびと』。「おくりびと(納棺師)」という単語自体は映画のために作られた言葉ですが、映画の大ヒットによって「〜する人」という文脈で誰もが知る言葉となりました。そこに「1億円を稼いだ人」を引っかけてネタにしたことで「億り人」という言葉が生まれたそうです。
参考:野村証券
億り人は何で稼いでるの?
億り人が生まれる背景には、相場の急騰という共通点があります。2017年の暗号資産バブルでは、ビットコインの価格が短期間で数十倍にまで上昇し、資産1億円を突破する人が現れました。株式投資でも、成長株やレバレッジをかけた取引によって資産を急拡大させるケースがあります。ただし、実際に確定申告で「億り人」に該当する人数は、それほど多くはないともいわれています。含み益の状態を資産と誤認したり、実現していない利益を公言したりすることで、実態以上に億り人が多く存在するかのような印象が広がったのかもしれません。
億り人の暮らしぶりとは
資産1億円を達成した直後は、生活水準を大きく引き上げる人が多いでしょう。たとえば高級な住まいへ引っ越したり高級車を購入したり、これまで我慢していた趣味に出費したり…まさに「成功」を実感できる形で、資産を使う傾向が見られます。また、投資を本業とするために会社を退職し、専業投資家としての生活を選ぶ人もいるそうです。
参考:日本経済新聞
億り人になったことは公言する?
億り人の中には、資産が増えたことを周囲に公言せず、これまでと変わらない生活を続ける人もいます。こう見ると、一言で億り人といっても、その暮らしぶりは人によって大きく異なるのですね。共通して言えるのは、資産の急増によって生活や価値観の選択肢が一気に広がるという点でしょう。派手な生活にシフトするも良し、あえて生活水準を変えないも良し、ということなんですね。
億り人の末路
億り人になるのは誰もが一度は夢見ることだと思いますが、気になるのはその末路ではないでしょうか。億り人は、資産が一億円を超える人を指します。資産一億円という桁はあまりピンと来ず、どういう暮らしをして、最終的にはどんな人生になるのか、想像がつきませんよね。実は、億り人の末路として語られるパターンは必ずしもハッピーエンドではないことが分かりました。
税金を甘く見て資産を失うケース
投資で得た利益には所得税がかかりますが、これを軽視してしまう人がいます。利益をそのまま使ってしまい、納税のタイミングで資金が足りなくなるケースは典型的な失敗パターンです。特に暗号資産は含み益の状態と確定利益の区別が曖昧になりやすく、税金分を確保しないまま資産を減らしてしまう人が後を絶ちません。大きな額を突然手にすることで判断力も鈍ってしまい、通常ではしないような選択をすることもあるでしょう。
同じ投資スタイルを続けて大損するケース
一度大きな成功を収めると、「自分には相場を読む力がある」という自信が生まれやすくなります。その結果、同じ手法やレバレッジをかけた取引を続けてしまい、相場の反転によって資産の大部分を失うケースが多く報告されているそうです。成功体験が次の判断を誤らせる、心理的な罠と言えますね。ギャンブルのように、一度成功した記憶や快感が忘れられずにのめり込んでしまうリスクがあることも分かります。
生活水準を上げすぎるケース
資産の増加に合わせて支出を大きく増やしてしまうと、その後相場が下落した際に生活費の負担が重くのしかかります。資産が減っても支出はすぐには減らせないため、資産を切り崩しながら以前の生活水準を維持しようとし、結果的に資産を大きく目減りさせてしまう人もいます。資産が突然増えると税金対策も考えなければなりませんが、見誤った判断をしないよう気を付けたいですね。
末路を避けるためにできること
億り人になったからといって、必ず悲惨な末路をたどるわけではありません。資産を守るためには、現金比率を一定に保つこと、投資先を分散させること、納税分をあらかじめ確保しておくこと、そして生活水準を急激に上げすぎないことが重要だとされています。資産を「増やす力」と「守る力」は別のスキルであるという認識を持ち、成功後こそ慎重な資産管理を心がけることが、長期的に資産を維持するための鍵になると言えるでしょう。
まとめ
億り人とは投資によって資産1億円を突破した人を指す言葉で、その暮らしぶりは人によってさまざまです。一方で、税金への意識不足や過信による投資の失敗、生活水準の上げすぎなどが原因で、資産を大きく減らしてしまう末路をたどる人がいるのも事実です。億り人になった後こそ、資産を守るための堅実な姿勢が求められます。あなたはこの記事を読んでもなお、億り人になりたいですか?お金との付き合いについて、今一度よく考えたいですね。

