皆さんは2000円札をはじめとする旧紙幣 いつまで使うことができるのかや発行停止がいつなのかご存知でしょうか。
また、以前は多く出回っていた2000円札が消えてしまった理由も気になりますよね。
そこで今回は、2000円札の発行停止はいつなのか、2000円札が消えた理由を解説していきたいと思います。
2000円札の発行停止はいつ?なぜ作られた?
2025年5月現在では滅多に見なくなった2000円札はいつまで発行されていたのでしょうか。2000円札は2000年に発行された紙幣で、2004年を境に製造されていません。ただ、2000円札は2025年5月現在でも使用することができ、沖縄県などの一部の地域で流通していますが、その他の場所ではほとんど目にすることはありません。
今ではコレクターの間でレア紙幣になっている2000円札ですが、なぜ発行されたのでしょうか。
沖縄サミットと西暦が理由?
2000円札が発行されたのは、2000年に行なわれた沖縄サミット(第26回主要国首脳会議)と西暦がきっかけだとされています。2000円札は当時首相であった小渕恵三内閣総理大臣が発案し、2000年7月19日に発行されました。
2000という数字が西暦と沖縄サミットに共通するため、2000円札が発行されるようになりましたが、様々な理由から各地に浸透せず、今では限られた地域でしか流通していないようですね。
2000円札が消えた理由は何?
2000円札がいつまで発行されていたのかなどが分かりましたが、なぜ消えてしまったのでしょうか。しかし、今では2000円札は消えてしまったことで希少性があり、高値で取引されることがありますね。
それでは、2000円札が消えた理由を詳しく解説していきたいと思います。
記念紙幣と思われたため?
2000円札が発行されたばかりの頃は、新しく出た紙幣ということで多くの人が求め、銀行などで両替を行なっていました。しかし、ブームが過ぎると流通や使用される機会が減ってしまいます。また、沖縄サミットなどをきっかけに発行されたことを強くアピールしたことにより、記念紙幣だと思ってしまった人が続出したそうです。それにより、2000円札を記念紙幣、硬貨と同じように手元に保管している人が多くなり、流通などに影響を与えたのかもしれません。
使い勝手の悪さ
2000円札が発行された当時はまだ新紙幣に対応できる環境が整っておらず、自動販売機や一般のお店では使用できませんでした。さらに、金融機関に設置されているATMでも取り扱うことができず、そういった使い勝手の悪さが、2000円札が消えてしまった要因だとされています。
また、少しずつ2000円札が使うできる環境が整っていくようになりましたが、入手するためには金融機関で出金、両替する必要があったので、そういったことも関係しているのではないでしょうか。
発行枚数の激減
2000円札が消えてしまったのは発行枚数が大きく減少してしまったことが関係しているのではないでしょうか。
2000円札の製造枚数は8億8000万枚となっており、2000年に7億7000万枚、2003年は大きく減って1億1000万枚となっています。そして、2004年以降には発行されておらず、このように大きく数が減ってしまったことが流通量に影響を与えているのかもしれません。
また、2024年6月時点での2000円札の流通量は9700万枚と他の紙幣と比べてもかなり少ないようです。
まとめ
今回は2000円札の発行停止はいつなのか、2000円札が消えた理由を解説してきました。
2000円札は2004年まで発行されていましたが、それ以降は使いにくさなどから浸透せず、増刷されていません。ただ、2000円札は発行されていないものの、使うことができ、高値で取引されることもあるので、どうしても手に入れたい人は金融機関に行ってみましょう。