皆さんはエラー紙幣と呼ばれるものをご存知でしょうか。
エラー紙幣とは製造する過程でミスが起こってしまい、それによって生まれたお札のことを指しています。エラー紙幣はミスが起こる可能性が低いことから非常に高値がつくことがありますが、どんな種類があるのでしょうか。
また、エラーコインの最高額と同じように、エラー紙幣もいくらになるのか気になりますよね。
そこで今回は、エラー紙幣にはどんな紙幣があるのか、最高額はいくらなのか調査していきたいと思います。
エラー紙幣にはどんな種類がある?
エラー紙幣は製造過程で機械の不具合などの何らかのミスによって生まれたお札のことを指しているので、日常生活によってできてしまった傷や汚れなどは対象とならないので注意しましょう。それでは、エラー紙幣の種類について詳しくみていきましょう。
印刷ズレ
印刷ズレは名前からの分かるとおり、デザインが本来の位置から上下左右にズレて印刷されてしまうミスのことです。また、印刷ズレは位置が1ミリズレてしまうだけでも高値がつくことがあり、デザインが欠けたり、重なってしまうことも対象となります。
特に、2007年以降に造られた福沢諭吉の1万円札はエラー紙幣が多く見つかっていると言われているようです。
紙幣番号ミス
紙幣番号ミスは紙幣に印刷されているアラビア数字やアルファベットが違うというミスです。紙幣には2箇所紙幣番号が書かれている場所がありますが、1つはJとなっているにも関わらず、もう1箇所ではLと書かれているお札が発見されたことがあり、25万円の値がついたこともあったとされています。
裁断ミス
発行される過程では、紙幣は大きな1つの紙に印刷され、その後、従来の大きさに裁断されていきます。しかし、裁断される過程でエラーが発生してしまい、上下の余白が広かったり、狭かったり、四隅に切れ端が付いたままの紙幣が発行されてしまったことがあったそうです。
また、1945年以降は紙幣の印刷を民間企業に委託していた時期があったため、四隅に切れ端が付いた紙幣が多く発見されていました。
裏写り
何の問題もない紙幣は表と裏の絵柄が重なっていないですが、重なってしまっている状態のことを裏写りと呼びます。裏写りはエラー紙幣の中でも最もレアだと言われており、デザインの重なり方が綺麗なほど価値が高くなり、過去には福沢諭吉の1万円札で74万円という値がついたこともあったそうです。
インク垂れ
インク垂れとは、本来はつかない箇所にインクが付いてしまったエラー紙幣のことを指しています。インク垂れは印刷をする際に機械の不具合であったり、インクが乾ききらないことなどが原因だとされていて、比較的起きやすいエラーです。
インク垂れはインクの付き方や通常と異なる色が付着していたりすることで値段が変わってきます。
めくれ
めくれは印刷されるはずだった紙が破れていたり、穴が空いてしまっていたりする状態のまま印刷されたときに起こるエラー紙幣です。
めくれのエラー紙幣は用紙が破損しているにも関わらず除外されず、その後のチェックもクリアしてしまってできるものであることから、かなり珍しいと言われています。そのため、これまでに取引されたことはほとんどありません。
エラー紙幣の最高額は?
製造過程で起こるエラーによって生まれるエラー紙幣ですが、最高額はいくらになるのでしょうか。
エラーの種類や紙幣の珍しさなどによってその価値が何十倍にもなるエラー紙幣ですが、オークションサイトでは110万円で聖徳太子の千円札が落札されたことがあります。オークションで110万円の値がついた聖徳太子の千円札は2重印刷になっていたことが高値の理由のようです。
まとめ
今回はエラー紙幣にはどんな紙幣があるのか、最高額はいくらなのか調査してきました。
エラー紙幣は製造過程で様々な要因で生まれてしまったもので、種類によって価値が大きく変わってくるとされています。
聖徳太子の千円札が110万円で取引されたのがエラー紙幣の最高額だともされていますが、今後、それを越えるものが出てくるかもしれないですね。
エラー紙幣は価値が何倍にもなるので、見つけたら使わず、大事に保管しておきましょう。