現代で100円といえば100円玉硬貨ですが、以前は板垣退助が描かれた100円札でした。また、今では滅多に見ることができない100円札などの旧紙幣 いつまで使えるのでしょうか。
そこで今回は、板垣退助の100円札の価値はどのくらいなのか、100円札の発行停止と時期についても解説していきたいと思います。
板垣退助の100円札の価値はどのくらい?
板垣退助の100円札は金融機関で両替した場合は額面の価値しかありませんが、コレクターの間などでは高値で取引されることがあります。旧札・旧硬貨は保存状態に加えて、エラーが発生しているものに高い値段がつけられることが多いです。
また、板垣退助の100円札は3種類に分類され、種類によって価値が変わってくるようになっています。それでは、板垣退助の100円札の価値について詳しくみていきましょう。
最初期
板垣退助の100円札は紙幣番号に記載されているアルファベットが1つしか使われていない紙幣を最初期と呼びます。最初期の板垣退助の100円札は製造された時代が古く、とてもレアであるため、高値になりやすいそうです。
特に、折り目や汚れがなく、未使用に近い最初期の板垣退助の100円札は1,500円~5,000円の値がつくとも言われています。
前期
前期と呼ばれる板垣退助の100円札は紙幣番号にアルファベットが2つ使われているのが特徴です。また、紙幣が少し茶色っぽいという特徴もあります。
前期の板垣退助の100円札は最初期よりも後に発行された紙幣なので、価値は少し下がってしまいますが、綺麗な状態であれば200円~500円という額面以上の値がつくこともあるそうです。
後期
3種類の中でも最も新しく作られた板垣退助の100円札を後期と呼びます。後期の板垣退助の100円札は紙幣の色が白っぽく、アルファベットが2つ使われているのが特徴です。
ただ、後期の板垣退助の100円札はそれほど価値が高くなく、未使用の状態であっても100円~300円程度となっています。
エラー紙幣であれば10万円!?
最も古い最初期の板垣退助の100円札でも最大で5,000円の値しかつきませんが、エラー紙幣であれば10万円の値がつくものもあるといわれています。エラー紙幣とはデザインや紙幣番号、裁断ミスなどといったミスがある紙幣のことです。
板垣退助の100円札で価値が最も高いエラー紙幣は紙幣番号の数字が小さく、AとAで挟まれている古いもので、7万円~10万円の値がつくとも言われています。
AとAで挟まれている紙幣は一般的に流通することがほとんどないため、価値が高くなっているそうです。
100円札の発行停止と時期やなくなった理由も解説!
高値がつくこともある板垣退助の100円札ですが、発行が開始されたのは1953年12月1日からです。板垣退助の100円札はこれまでに122億万枚以上製造され、1974年8月1日をもって発行停止となりました。そして、1967年から製造されていた現行の100円玉が使われるようになってきましたが、なぜ発行されなくなったのでしょうか。
耐久性やコスト面などが理由
20年以上も使われていた板垣退助の100円札ですが、100円玉に移行されるようになったのは他の紙幣と同じように耐久性やコスト面が理由だと言われています。100円札に限らず、紙幣は硬貨よりも耐久性が低く、新たに発行しなければならないのでコストが掛かってしまうというのがデメリットでした。
また、自動販売機などの機械では紙幣よりも硬貨の方が使いやすかったことも移行した理由の1つだったようです。
まとめ
板垣退助の100円札の価値はどのくらいなのか、100円札の発行停止と時期について紹介してきました。
1953年~1974年まで使用されていた板垣退助の100円札の価値は、エラー紙幣の場合10万円前後の値がつくものがあります。保存状態がよく、エラー紙幣が発生している100円札は高値で取引されることもあるので、両替などはしないで鑑定して貰うようにしましょう。