山下財宝は存在する?フィリピンに眠る黄金伝説の謎とは?

山下財宝は存在する?フィリピンに眠る黄金伝説の謎とは?

多くの人が徳川埋蔵金の隠し場所に関する噂などを知っていると思いますが、山下財宝についてはどうでしょうか。山下財宝は30億円以上の価値があるとされており、日本の黄金伝説にも関わらず、眠っている場所はフィリピンなのではないかとされています。多くの人が探している山下財宝ですが、存在するのでしょうか。

そこで今回は、山下財宝は存在するのか、フィリピンに眠る黄金伝説の謎について調査していきたいと思います。

目次

山下財宝とは一体何?

山下財宝とは、第二次世界大戦末期に山下奉文大将率いる旧日本軍がフィリピンに隠したとされる莫大な財宝に関する伝説のことです。

フィリピンでは一般的に語り継がれている黄金伝説なようで、​戦時中、日本軍が東南アジアで略奪した金塊や宝石、財宝を日本に輸送しようとしていましたが、戦局の悪化が悪化したことで運搬するのが難しくなり、一時的に隠し、その後に回収しようとしていたのではないかと噂されているようですね。

ただ、山下財宝の隠し場所は特定されておらず、フィリピンの洞窟や地中、地下壕に隠されたとされています。

山下財宝は存在する?フィリピンに眠る黄金伝説の謎とは?

2025年4月現在でも山下財宝は発見されていません。そのため、一部では山下財宝の存在を信じている人もいるようですが、フィクションである可能性もあります。

山下財宝が存在しないとされる理由はこちらです。

地図などの証拠がない

これまでに山下財宝に関する様々な噂が出ていましたが、隠し場所を記している地図などが見つかっていないことも謎の1つですし、存在しない理由と考えられているようです。

一般的に財宝を隠し、あとで回収するのであれば、宝の地図が必要となりますが、そういったものが発見されたという情報もないので、存在しないと考えられても仕方がないのかもしれません。

また、当時の日本軍が撤退したときの様子などを踏まえると、財宝を隠している余裕などもなかったのではないでしょうか。

山下奉文が否定していた!?

山下財宝は当時、軍に所属していた山下奉文大将が隠した財宝だとされていますが、黄金伝説については本人が否定しているとも言われています。多くの専門家は山下奉文大将の証言に矛盾などがないことから、財宝の噂は間違いなのではないかと考えているそうです。

本当にフィリピンに財宝が隠されているのであれば、これまでに見つかっているはずですし、海外に隠すのはかなりリスクがあることなので選ばないのではないでしょうか。

なぜ山下財宝の伝説は信じられている?

なぜ長い間、山下財宝伝説は信じられているのでしょうか。

フィリピンに山下財宝が隠されているという都市伝説が信じられているのは、アジアの近代・現代の歴史をテーマにしたフィクション作品を執筆している作家のスターリング・シーグレーヴさんの「ヤマト王朝」や「Gold Warriors」といった作品が関係しているようです。これらの作品で第2次世界大戦の終戦までに財宝がフィリピンに隠されているとされているというストーリー展開があったことが大きな影響を与えているとされています。

山下財宝が発見された場合はどうなる?

もし、山下財宝が本当にあり、フィリピンで発見された場合はどうなるのか気になりますよね。2007年以降、フィリピンでは山下財宝を探すのには届出と手数料10,000ペソを支払う必要があります。また、山下財宝が発見された場合、文化遺産と認定されれば、国に全て没収されてしまいますし、公有地で見つかった場合は政府に75%、私有地の場合は政府に30%、発掘者と地主に70%の割合で配分されると決まっているそうです。

まとめ

今回は、山下財宝は存在するのか、フィリピンに眠る黄金伝説の謎について調査してきました。長い間、探されている山下財宝ですが、実際には存在しないのではないかという見方が多く出ています。これまでに手掛かりなどが発見されていないので、存在しないと考えられても仕方がないのかもしれません。

また、山下財宝は見つけても手元にほとんど残らない配分になっているので、発見しても仕方がないようにも思えますね。

過去には山下財宝探しで日本人が捕まったこともあるようなので、探す場合にはルールに従いましょう。

この記事を書いた人

今まで勉強してこなかった歴史と経済にハマり、仕事を辞めて世界を放浪中。旅行をしながらその土地の文化と歴史に触れています。キャッシュレスが進む昨今ですが、意外と貨幣にはその国の歴史が詰まっていました。いつ現金がなくなるか分かりませんが、今だからこそ世界のお金のトレビアを紹介します。

目次