皆さんは「管理通貨制度」という制度をご存知でしょうか。
管理通貨制度は現在採用されている制度で、様々なメリット、デメリットがあるとされています。多くの人が何気なく使っているお札や硬貨ですが、そもそもお金の価値はどのように決まっているのか気になりますよね。物価が高騰している時代なので、お金に関する知識を増やしていくことは大切ではないでしょうか。
そこで今回は、管理通貨制度とは何なのか、そもそもお金の価値はどのように決まっているのかなどを解説していきたいと思います。
管理通貨制度とは?
管理通貨制度とは中央銀行や財務省といった部署が、国内の経済などに合わせて国内に流通する量を管理、調整する制度のことです。
管理通貨制度は1917年までに採用されていた「金本位制」とは異なる制度であり、1929年に起こった世界恐慌などを理由に移行されました。世界恐慌が起きてしまったことで、金が次々、海外に流れてしまい、保有することができなくなってしまったため「金本位制」は廃止されたようです。
その後は、金を流失するのを防ぐ意味でも「管理通貨制度」を採用する国が増えていきました。
管理通貨制度のメリット・デメリットは?
かつては世界中の国で採用されていた「金本位制」ですが、インフレ防止や輸出入がしやすいといったメリットがある一方で、経済状況をコントロールしにくいなどのデメリットを抱えていました。
では、現行の管理通貨制度にはどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか。
メリット
管理通貨制度のメリットはこのように考えられています。
- 柔軟な対応・調節ができる
- 信用・雇用・物価の安定
管理通貨制度は自国が保有する金の量に関係なく、経済状況に応じてお金を発行することができます。そのため、経済状況に応じて柔軟な対応、調節ができるのがメリットとして考えられているようです。
不況時に金利などの金融政策を変更することができるだけではなく、管理通貨制度は信用、雇用、物価の安定を目指して制定された制度であるため、そういった面にも有効的だとされています。
デメリット
管理通貨制度のデメリットはこのように考えられています。
- インフレの可能性
- 不信感を招く
- 中央銀行などと政府の関係性
管理通貨制度はお金を自由に発行することができる制度であるため、場合によってはインフレを起こしやすいというデメリットを抱えています。インフレでは不況から脱却するために、通貨を必要以上に発行したことで、物価が高騰し、お金の価値が下がってしまうというものです。
また、お金の信用度がゆらぎ、経済的な混乱が起きてしまうこともありました。
通貨を発行する機関と政府の関係性も懸念されています。
そもそもお金の価値とは?
金本位制が採用されていた頃は通貨と金がリンクしていたため、価値が明確になっていました。しかし、管理通貨制度ではお金の価値はどうなっているのでしょうか。
現行の管理通貨制度ではお金の価値とは、「サービス」や「モノ」を購入する力を指しており、物価と密接に関係しているとされています。お金は国の信用とも関係しているため、信用度が低くなってしまうと、価値がなくなってしまうことがあるとされていますね。そのため、国内の紙幣などは日本銀行という信用度の高い機関が発行しているので、価値があります。
まとめ
今回は、管理通貨制度とは何なのか、そもそもお金の価値って何なのかなどについて解説してきました。
管理通貨制度は国内外の経済状況に合わせて流通する通貨を調節、管理することができる制度のことです。以前採用されていた「金本位制」とは異なる制度ですが、また違ったメリット、デメリットを抱えています。管理通貨制度には経済状況に合わせて対応できるというメリットがありますが、インフレを招きやすいのがデメリットです。
お金の価値は国の信用度によって大きく変化するということを覚えておきましょう。