世界一貧乏な大統領ホセ・ムヒカの生き方と名言

世界一貧乏な大統領ホセ・ムヒカの生き方と名言

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世間一般的なイメージからすると、大統領という役職を担っている人はお金持ちであるというように考えられています。しかし、過去には世界一貧乏な大統領と言われるホセ・ムヒカ氏という人物がいましたが、どのような生き方をしていたのでしょうか。

そこで今回は、世界一貧乏な大統領ホセ・ムヒカ氏の生き方と名言について紹介します。

目次

世界一貧乏な大統領ホセ・ムヒカの生き方とは?

アメリカ大統領の年額は40万ドル(約4,270万円)と言われており、任務に使うことができる費用が5万ドル(約544万円)とされています。この金額などを知ってしまうと、かなりの高給取りという印象がある大統領という役職ですが、ホセ・ムヒカ氏は世界一貧乏であると言われてきました。

ホセ・ムヒカ氏という名前を聞いたことがないという人も多いと思いますが、どのような人物なのでしょうか。

それでは、世界一貧乏な大統領ホセ・ムヒカ氏の生き方について詳しくみていきましょう。

ウルグアイの大統領

世界一貧乏な大統領ホセ・ムヒカ氏は、2010年3月1日から2015年3月1日までウルグアイ東方共和国の第40代大統領を務めていました。

ホセ・ムヒカ氏はバスク系ウルグアイ人で、エル・ペペの愛称で親しまれていたそうです。ホセ・ムヒカ氏が世界一貧乏な大統領と言われているのは、報酬の大部分を財団に寄付しており、月1,000ドル強で生活していたと言われているからのようです。

2026年1月現在のレートでは、1,000ドルは日本で約16万円もないくらいなので世界一貧乏な大統領と言われるのも納得できる額ですね。

祖先はビスカヤ出身

大統領という地位まで上り詰めたホセ・ムヒカ氏ですが、祖先はスペインとフランスにまたがっているバスク地方のビスカヤ出身であると判明しています。そして、18世紀ごろにウルグアイに来たとされており、1935年に首都であるモンテビデオにホセ・ムヒカ氏が生まれました。

ホセ・ムヒカ氏の家庭は裕福でなかったそうで、モンテビデオ大学を卒業してからは家畜の世話をしたり、花売りをしたりして家計を支えていたとされています。

ゲリラ活動をしていた

大統領という政治に関わる仕事をしていたホセ・ムヒカ氏ですが、20代となった1960年代にはツパマロスという武装組織に加入していたそうで、ゲリラ活動を行なっていたと言われています。

そして、ホセ・ムヒカ氏が所属していたゲリラ組織と治安組織で抗争が発生し、その最中に6発の銃弾を受けたり、4度逮捕されたりしていたそうです。ちなみに、4度のうち2度脱獄を行なったともされています。

また、1972年に逮捕された際には、軍事政権が終わるまで10年以上も収監され、人質として扱われていました。

1995年に初当選

ホセ・ムヒカ氏は出所後にゲリラ組織の仲間と左派政治団体を結成し、1995年の下院議員選挙で初当選を果たしました。そして、1995年2月15日から2000年2月15日までウルグアイ東方共和国の下院議員を務めます。

その後、上院議員として3度の任期を終えていますが、初めて内閣に入閣したのは2005年の時でした。ホセ・ムヒカ氏はタバレ・バスケス元大統領の元で農牧水産大臣として初入閣し、2005年3月1日から2008年3月3日まで務めています。

大統領に就任

ホセ・ムヒカ氏が大統領を務めていたのは2010年から2015年までで、2009年に行なわれた大統領総選挙で元大統領であるルイス・アルベルト・ラカジェ公認候補を打ち破りました。

大統領となったホセ・ムヒカ氏は、ウルグアイ経済を7%ずつ成長させていき、1人あたりのGDPを南米最高にしたり、貧困率を下げたりといった成果を挙げていきます。

また、大統領在任期間中には、同性結婚や妊娠初期の中絶を合法化したり、ウルグアイ国内で蔓延していて不法組織の資金源になっていた大麻を合法化するといった活動をしていました。

日本にも来ていた

ホセ・ムヒカ氏は2025年5月13日に逝去してしまっていますが、過去には日本に来ていたことがありました。ホセ・ムヒカ氏が来日していたのは大統領退任後の2016年4月5日から2016年4月12日で、東京外国語大学で公演を行なっていたそうです。

そして、その後も上院議員として活動していた時期もありましたが、2020年10月20日に高齢であることなどを理由に政界から引退していました。

ちなみに、ホセ・ムヒカ氏は過去に食道がんを患っていたことがあったようですが、死因については公表されていません。

世界一貧乏な大統領ホセ・ムヒカの名言

世界一貧乏な大統領と言われているホセ・ムヒカ氏ですが、個人資産もかなり少なかったようで友人から譲り受けた2,800ドル(約32万円)程度のフォルクスワーゲン・タイプ1とトラクター、農地のみだったと言われています。さらに、ホセ・ムヒカ氏は大統領官邸には住んでいなかったそうで、首都郊外にある質素な家で生活していたそうです。

こういったエピソードからもかなり庶民的であることが伝わってくるホセ・ムヒカ氏ですが、これまでどのような名言を残してきたのでしょうか。

名言①

ホセ・ムヒカ氏は2012年のBBCのインタビューを受けた際に、「本当に貧しいのは、高価な暮らしを維持するためだけに働き、もっともっと欲しがる人たちです」と語っていたことがありました。

この言葉はホセ・ムヒカ氏の完全オリジナルというわけではないようで、ローマの哲学者であるセネカの名言を置き換えたものとされています。

大統領でありながら質素な暮らしをしていたホセ・ムヒカ氏が発すると、説得力のある言葉ですね。

名言②

ホセ・ムヒカ氏は数多くの名言を残しており、その1つに「本当のリーダーとは、多くのことを成し遂げる者ではなく、自分を遥かに超えるような人材を育てる者」という言葉があります。

たしかに、リーダーはチームを引っ張ていき、常に成績を挙げ続けるような人物というイメージがありますが、ホセ・ムヒカ氏の言葉には将来のことなどを見据えていることこそが重要であるという意味が込められているのではないでしょうか。

まとめ

今回は世界一貧乏な大統領ホセ・ムヒカ氏の生き方と名言について紹介しました。

世界一貧乏な大統領ホセ・ムヒカ氏は数々の名言・エピソードがあり、所有していた愛車をアラブの富豪が約1億円で買い取ると言ったときにも、友人が悲しむという理由で断っていたそうです。

ホセ・ムヒカ氏のような人物が大統領を務めるのはかなり稀ですが、そういった感覚を持っていることも重要なのではないでしょうか。

この記事を書いた人

今まで勉強してこなかった歴史と経済にハマり、仕事を辞めて世界を放浪中。旅行をしながらその土地の文化と歴史に触れています。キャッシュレスが進む昨今ですが、意外と貨幣にはその国の歴史が詰まっていました。いつ現金がなくなるか分かりませんが、今だからこそ世界のお金のトレビアを紹介します。

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